お墓を持たない手元供養と終活にマイ骨壺を飼う人が増えている

「故人の遺骨はお墓に納骨してとむらうもの。」

「骨壺は、亡くなってから用意されるもの。」

それが、日本各地で長年受け継がれてきた風習でした。

ところが近年、お墓を持たずに手元供養を選ぶ人、そして生前のうちにマイ骨壺を購入しておく人が増えています。

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お墓事情が変化してきている

「家を継ぐ」という概念の崩壊

昔は、集落のはずれの、徒歩数分~数十分で行ける場所に墓地があるのが普通のことでした。

家単位で先祖代々のお墓があり、そのお墓に遺骨を納骨し、跡継ぎが墓守となり、供養を受け継いでいく…というのがならわしでした。

ところが近年 核家族化が加速し、親世代から遠く離れて住む人も増え、さらにその親世代が亡くなった後、実家に帰って家を継ぐ人も少なくなっています。

「家を継ぐ」という概念は、もはや必ずしも常識ではなくなってきているのですね。

お墓がない・お墓の近くに住めない

都市部では、お墓不足が深刻化しています。

墓地をつくるための土地がないわけではないのですが、都市部ではどこに墓地を作るにしても、近隣住民の理解を得るのは容易ではありません。

墓地が足りないため、大切な親族の遺骨をお墓に入れたくても、なかなかお墓を持つことができないケースが増えてきています

さらに、自宅の引っ越しはできても、お墓も一緒に新居の近くに引っ越すのは難しいもの…。

引っ越してお墓から遠いところに住んでしまった場合、盆暮れに先祖代々のお墓を掃除してお線香を上げるのは簡単なことではなくなるし、親世代がすでに亡くなっている場合、泊まる実家さえもなくなっている…ということもあります。

そうなると、墓参りのためだけに故郷に帰る…ということになってしまいますから、ますますお墓を守っていくのが難しくなってしまいます。

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お墓がなくても手元供養という手段があると安心する

このような近年のお墓事情を受け、お墓を持つことができない人や、転居が多い家庭などを中心に、手元供養を選ぶ人が増えてきています。

手元供養とは、亡くなった家族の遺骨をお墓に納骨せず、骨壺を自宅の仏壇や故人の部屋に置き、自宅で供養するというもの。

親世代にも、「墓参りで子供や孫に負担をかけたくない」という理由から、手元供養に理解を示す人も増えてきています。

「遺骨はお墓に納めるもの」と考えるのではなく、「自宅で供養するという選択肢もある」と知ることで、「気が楽になった」と言う人もいます。

もちろん、亡くなった家族の遺骨をお墓に入れないことに抵抗を持つ人や、今までの常識と違うことに違和感を持つ人も数多くおられますので、自宅に知り合いを招いたりする機会が多いご家庭では、仏壇や骨壺を置くスペースをどこにするか家族でよく話し合い、最適な場所を選ぶようにしましょう。

「終活」の最小単位はマイ骨壺?

手元供養と合わせて増加してきているのが、生前に「マイ骨壺」を自分で買って用意しておく人々です。

自分の体が荼毘(だび)に付された後入る(住む?)場所となるわけですから、意外と楽しんで選ぶ人も多いようです。

自分が入る骨壺のデザインや模様を自分で選び、自分のお金で買っておくという、「最小限の終活」と言えるかもしれませんね。

骨壺は、数千円のものから百万円前後、もちろんそれ以上の高額なものも、予算や好みに合わせて選ぶことができます。



終活や埋葬、供養の仕方は多様化してきています。

これからの自分がどうありたいのか、自分亡き後 家族にどうあってほしいのか、どのような供養形式をとってほしいのか、話し合い、準備しておくのは大切なことなのかもしれません。

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