野村沙知代さんを襲った虚血性心不全とは?予防する方法は?

2017年12月8日、野村沙知代さんが急逝されました。

虚血性心不全でした。

虚血性心不全とは、どんな病気なのでしょうか。

原因と予防法は…?

野村沙知代さんを襲った虚血性心不全とは

参考:2017年12月11日放送「ひるおび!」「ゴゴスマ」
心臓画像クリニック飯田橋 寺島正浩理事長 解説

日本では、虚血性心不全によって
年間約10万人以上が亡くなっています。

アメリカのデータによると、
虚血性心不全で命を落とす人の、
およそ50%は最初の症状で命を落としている

ということがわかっています。


日本においても、およそ40%くらいの人は
突然亡くなってしまいます。

「あまりはっきりした前兆がなかった」という場合も、
少なからずあるようです。

夫の野村克也氏によると、

知り合って45年以上になるけど、
病気をしたことはなかった。

あっけない。

こんな別れがあるのかな。

…ということなので、
本当に急なお別れだったようですね…。

「手を握って」は前兆だった?

その日(2017年12月8日)のお昼すぎ、
夫の野村克也氏が起床すると、

隣で休んでいた沙知代さんが
「手を握って」
と言ってきたそうです。

「そんなこと言うなんて珍しいな」
と笑いながら手を握ったそうですが…。


握った手がどちらの手だったのかはわかりませんが、
心筋梗塞などの場合に、胸だけでなく
「関連する場所」に痛みを感じることがあります。

虚血性心不全の場合は、
心臓のある左上半身に痛みが出ることがあります。

沙知代さんも、もしかしたら
左腕から左手にかけてしびれなどの症状があった、
という可能性も考えられます。

虚血性心不全の原因

通常私たちの心臓は、
血液が正常に流れることによって筋肉を動かし、
鼓動して生きています。

それが狭心症や動脈硬化などにより、
冠動脈が詰まったり細くなってしまったりすると、

血液が正常に送り込まれなくなり、
心臓の一部が壊死してしまいます。

そうなると、すぐに心臓が機能しなくなり、
体全体にも血液が送られなくなってしまうのです。


虚血性心不全の治療においては、
早急に冠動脈の血流を再開させられるかどうかが
生命の分かれ目となってきます。


原因としては、高血圧などで血管に負担がかかることにより、
血中の脂質やコレステロールなどのかたまりが
血管の内皮に入り込んで沈着していきます。

これがカタマリとなって蓄積し(=プラーク)、
血管が細くなっていきます。

このプラークが何らかの原因で破れると、
プラークに溜まっていた脂質が血管にあふれ、
血栓ができてしまって血液の流れが止まってしまうのです。

これによって心臓が壊死し、
虚血性心不全へとつながります。


動脈硬化は加齢とともに進行していくものなので、
個人差はあるものの、
40歳前後以降は、誰にでも起こる可能性が出てきます。

男性では40歳以上、
女性では50歳以上で増えていきますので、
年齢的に当てはまる方は特に注意が必要です。

虚血性心不全を引き起こす動脈硬化の原因

「誰にでも起こる」とは言え、
生活習慣から「できるだけ遅くする」
などの予防をすることは可能です。

以下の生活習慣や体質・病歴に心当たりのある方は、
注意が必要です。

◆喫煙習慣がある
◆糖尿病である
◆高脂血症である
◆肥満
◆運動不足
◆過度の疲労がある
◆睡眠不足が慢性化している
◆激務の仕事をしている
◆ストレスがある
◆肉食好きで野菜や魚をあまり食べない
◆塩辛いものが好き
◆怒りっぽい
◆せっかちで早口


また、寒暖差の大きい冬は特に要注意です。

暖かい室内から寒い屋外に出たり、
暖房の効いた部屋から
冷えたお風呂場やトイレに移動したりなど、
激しい寒暖差が生じた際に、

血管の収縮や血圧の急上昇が起き、
心筋梗塞や虚血性心不全を招いてしまうことがあります。


さらに、朝にも注意が必要です。

寝ている間は何も飲まないのに体の水分が汗で失われるので、
血液の流れが悪くなっています。

夜間頻尿などの症状を持っていると、
寝る前のお水を控えてしまいがちですが、
寝る前と起きた直後はしっかり水分摂取しましょう。

「やせているから大丈夫」は間違い!「心臓脂肪」とは

糖尿病、高脂血症や肥満、と聞くと、
「自分はやせているから大丈夫」
と思ってしまいがちですが、

やせている人でも、
「心臓脂肪」によって突然血管が破れてしまうこともあります。

脂肪肝ならぬ「脂肪心臓」とでも言うべきものがありますので、
体型に関わらず40歳前後以上の方で、
若い時より8キロ以上太った
という方は特に、注意する必要があります。

年齢が上がってからの体重増加は、
脂肪が行き場を失い、心臓に脂肪がついてしまうことがあるためです。

虚血性心不全の前兆症状

突然やってくる場合が多い虚血性心不全ですが、
前兆がある場合もあります。

◆強い胸の痛み
◆左肩の痛み
◆左手小指のしびれ・痛み
◆あごや歯の痛み
◆吐き気・おう吐
◆冷や汗
◆切迫感


普段このような症状がない人に、
突然これらの症状があらわれた場合、
虚血性心不全を疑ってみましょう。

野村沙知代さんは享年85歳でした。

虚血性心不全による胸の痛みは、
高齢になると感じにくくなる
と言います。

人生で大きな病気をすることもなく、
85歳まで元気なままで、ある日突然、
痛みもなく終われるというのは、

不謹慎に聞こえるかもしれませんが、
すごく理想的な最期のようにも思えます。

理想的な「ピンピンコロリ」
だったのではないでしょうか。


残された野村克也さんは、
ショックだったとは思いますけれども…。

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