熱中症の段階別症状・予防対策、熱射病・日射病との違いとは

毎年夏になると、救急搬送される人が後を絶たない熱中症。

熱中症にならないためには、熱中症に関する基本的な知識を身につけておく必要があります。

熱中症予防のためにはどのようなことに気を付けておくべきなのか、対策と、熱射病・日射病・熱中症の違いについてまとめました。

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熱中症・熱射病・日射病の違いとは

昔は「熱中症」という言葉は知られておらず、「熱射病」とか「日射病」と言われていました。

では、これら3つの言葉は同じものを指すのかというと、それぞれ微妙に定義が違います。

日射病は、直射日光を浴びたことが原因で起こる体調不良を言います。

熱射病は、室内・室外を問わず、高温多湿の環境にいることが原因で起こる体調不良を言います。

熱中症は、高温多湿であるか日光を浴びたかどうかの区別を超えて、熱が影響して起こる体調不良の総称を言います。

「日射病」「熱射病」という言葉が使われなくなったのは、「日が当たってなければ大丈夫」などという誤解を生むようなことがないよう、熱中症という言葉に統一して使われるようになったためです。

熱中症になりやすい気象条件とは

熱中症になりやすい時の気象には、一定の特徴があります。

◆気温30度以上
◆湿度60~70%以上
◆急に気温が上昇した日
◆熱帯夜
◆日差しが強く、風邪が弱い日
◆地面や建物からの照り返しが強い日

以上のどれか一つでも当てはまれば、熱中症にかかる危険度が上がっていると考えて行動しましょう。

高齢者と子供は特に注意

高齢者と子供に関しては、特に注意が必要です。

高齢者が熱中症にかかりやすい理由

◆体温の調節機能が低下している
◆汗をかきにくく、のどが渇きにくいので水分補給をしない
◆症状が遅れて出る場合がある

子供が熱中症にかかりやすい理由

◆新陳代謝が活発で平熱が高い
◆汗の量が多い
◆汗の量やのどの渇きを自分で自覚しにくい
◆乳児は、自分で症状を訴えることができないので特に注意!


高齢者や子供は、家族や近くにいる人が注意して見守り、こまめに水分補給を促し、異変があればすぐ対応できるようにしておきましょう。

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熱中症の症状

熱中症は、段階によって以下の症状に分けられます。

緊急度が違ってきますので、それぞれの段階に応じた対処法を覚えておきましょう。

初期症状【Ⅰ度】の症状

体温は40度以下。
大量に発汗する。
脱水症状が起こる。
こむらがえりや足がつるなどの症状が起こる。
手足がしびれる。
非常にのどが渇く。

対処法

涼しいところに移動し、水分と塩分を補給しましょう。

首やわきの下・鼠径部(そけいぶ‐足の付け根の内側)など、太い静脈が流れている部分を中心に冷やすと効果的です。

中等度【Ⅱ度】の症状

体温が40度を超える。
頭痛や倦怠感、虚脱感がある。
吐き気や嘔吐がある。
集中力・判断力が低下する。

意識障害が起こり、自分の名前が言えなくなったり、日付や曜日、現在の自分の状況がわからなくなったりします。

対処法

医療や保険の知識がある人・専門家など、周りに対処できる人がいなければ、できるだけ早急に医療機関に搬送します。

車などの搬送手段がなければ救急車を呼びます。

重度【Ⅲ度】の症状

発汗が止まる。
こん睡・けいれん発作が見られる。
多臓器不全を起こす。
高度の意識障害がみられる。
言動に異常がある。

目を開けなかったり、声かけなどの刺激に対して反応しなくなったりします。
誰が見ても、正常でないことがわかる状態です。

一命をとりとめたとしても、脳などに後遺症が残ってしまうこともある危険なレベルです。

対処法

命に関わる状態ですので、早急に医療機関へ搬送します。

熱中症を引き起こしやすい状況

自転車走行中・ランニング中

自転車走行中やランニング中・ジョギング中は、風を受けながら進むため、汗が蒸発し、実際より涼しく感じてしまいがちです。

また、自分のタイミングで水分補給がしにくいため、気が付いたら脱水症状を起こしていた…ということも。

自分で意識して、こまめに水分補給と休息をとるようにしましょう。

キッチンでの調理中

キッチンでは、火を使って調理をすることが多いため、高温・高湿度になりやすい環境にあります。

特に長い時間をかけてゆでたり煮たりする調理の時は、意外なほど温度と湿度が上昇していることがあります。

湿度・温度計をまめにチェックしながら調理するようにしましょう。

熱中症予防のための対策

乾いたタオルで汗をふかない

汗は、気化する時に体の熱を奪いながら蒸発していくため、体温を下げて調節してくれる働きがあります。

じんわりとかいているくらいの時が一番気化しやすく、体の熱を奪い、体温の上昇を防いでくれます。

ダラダラと流れるほど汗をかいている時はふいた方が良いですが、皮膚の水分をすべて拭き取ってしまうと、気化熱となって体の熱を下げる効果が薄れてしまいます。

汗をふくときは、一度ぬらしてかたく絞ったタオルでふくようにしましょう。

日頃から体をきたえておく

熱中症にかからないためには、日頃から体をきたえ、汗をかきやすい体を作っておくのが有効です。

特に足の筋肉を鍛えておくことで、血液の循環が良くなり、体温調節機能が働きやすくなります。

牛乳などタンパク質をとる

普段から牛乳を飲むようにしておくのも有効です。

特に、運動や筋トレの後に牛乳を飲むのが効果的

牛乳に多く含まれるタンパク質は、筋肉をつくるのに欠かせない栄養素ですから、筋トレの後に牛乳を飲むことで、筋肉が付きやすくなります。

チーズやヨーグルトなどでも良いですが、牛乳は水分補給にもなるので、一石二鳥です。

エアコンがついた環境で過ごす

熱中症が重症化して救急搬送される人の多くは、エアコンをつけてない部屋で過ごしていた」ということがわかっています。

「エアコンの冷気が体に悪い」と思い込んでいる人も多いようですが、真夏にエアコンがついてない部屋で長時間過ごすことの方が危険です。

エアコンが苦手な人は、28度くらいの高めの温度に設定し、風量をおさえるなどして風が直接体に当たらないように調節して、疲労や熱を体にため込まないようにしましょう。

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