人の仕事の半分は人工知能AIに取られる?将来無くなる職業は?

人工知能・AIの発達はめざましく、これまで人の手で担ってきたあらゆる職業が、すでに機械や人工知能・AIにとってかわられています。

このままいけば、人の手を借りずに人工知能ロボットで済ませられる仕事はどんどん増えていくであろうと言われています。

「現存する職業の半分は消滅するのではないか」とも言われていますが、それでは今後どのような職業がAI化されていくのでしょうか?

あらゆる仕事がAI化された時、私たちの生活はどうなっていくのでしょうか…?

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野村総研とオックスフォード大学が職業消滅確立を試算

「人工知能の発達により、人の仕事はどの程度なくなるのか」について、野村総合研究所とイギリス・オックスフォード大学が、601の職業に関する人工知能への代替確立を試算しました。

その結果、「現存する職業の49%は、人工知能への代替が可能である」とのこと…。

「それら49%の職業がすべてAI化されるだろう」というわけではありませんが、「可能性は高い」と見られています。

2030年までに、AI化しているであろうと思われる予測の試算結果は以下の通り。
(数値が高いほど、AIにとってかわられる可能性が高いということになります。)

人工知能化される確率が高い職業

・一般事務職 99.7%
・タクシー運転手 95.4%
・公認会計士 85.9%
・豆腐職人 83.8%
・農作業(稲作) 82.6%

人工知能化される確率が低い職業

・テレビタレント 0.9%
・アナウンサー 0.7%
・内科医 0.6%
・バスガイド 0.4%
・保育士 0.3%

人工知能化されそうな職業の特徴

人工知能化される可能性が高い職業の特徴として、定型的である創造性が必要ないコミュニケーションが不要という3点があげられています。

現在、文書作成や分類・データ入力などの一般事務に携わる人の数は約300万人ですが、これらの人が日々行っている事務仕事の99.7%は代替可能である…、というのが、野村総合研究所とオックスフォード大学の調査結果となっています。

事務職は労働人口も多く、多様な仕事があるように思えますが、この事務職のほとんどの分野において、AI化が可能であるというのは、衝撃的ですね。

さらには、専門知識や専門技術が必要だと考えられている公認会計士パラリーガル(法律事務員)などの法務関係の従事者についても、代替可能確率が高いというから驚きです…!

日本国内で資格取得が最も難関とされる職業のひとつ、公認会計士でさえも、AIが人間に取って代わってしまうかもしれないとは…。

「職業がなくなる」というより「変化していく」

昔は馬車や人力車が主要な移動手段であったものが、今は車にとってかわられています。

では、馬車を操る御者や馬を世話する人の職業が亡くなった分、仕事も減ってしまったかというと、そうではありません。

御者はドライバーに替わり、車を作る人・整備する人・道路関係の仕事に携わる人など、昔は存在しなかった職業、車があるからこそ生まれた職業も数多く存在します。

今後もAI化は進んでいくと予測されますが、「仕事がなくなる」というより、「違う形に変化していく」とも考えられています。

部分的にAI化されるだけで、職業そのものはなくならない?

公認会計士

現職の公認会計士の見解は以下の通りです。

日本公認会計士協会・手塚正彦常務理事によると、


「会計士の仕事は、会計基準というあいまいな規則の中で、最終的に財務諸表が適正かどうかの監査をする仕事であり、基準に照らしてロジックを積み上げて最終的に判断する(機械的ではない)仕事であり、公認会計士の仕事がAIにとって替わられることがあるとは考えていません。

ただし、会計士の仕事の中には、定型的な計算業務や正確性を期すような業務があるため、そういった部分の業務はAI化していく可能性はあります。」

…とのこと。


これについては、野村総研とオックスフォード大学の研究が、どの程度会計士の業務内容に踏み込んで業務を分析しているかで、どちらの言っていることが正しいか、判断が分かれるところです。

タクシー運転手

一般事務職に次いで、人工知能化の確立が95.4%と高い数値を示したタクシー運転手は、今後廃業せざるを得なくなっていくのでしょうか。

全国ハイヤー・タクシー連合会の川鍋一朗会長の見解は以下の通り。


「(AI化は)困った現実ではあるが、(AI化の実現まで)十分時間はあると思っている。

現役運転手に関しては、平均年齢が50代後半なので、AI化を待たずして引退していくドライバーがほとんど。

その先の未来のある運転手には、『人がいる意味のあるスキル』を身につけていくように、と話している。

例えば、『観光』『介護』『子供の送迎』。この3つのスペシャリストになれば、運転手がAIの自動運転にとってかわられて完全に失業することはない、と考えています。」


タクシー利用者の多くは、単に目的地まで運んでもらえればそれでOKなので、確かに運転手の数は激減するかもしれません。

でも、そこに人間ならではの付加価値をつけることで生き残る手段はあるかもしれない、ということですね。

人工知能化されにくい職業の特徴

一方で、人工知能化されにくい職業の特徴は下記のとおりです。

・非定型的職業 ⇒ 営業職、アナウンサー
・創造性を求められる職業 ⇒ デザイナー、美容師
・コミュニケーション能力を要する仕事 ⇒ 教員、カウンセラー

…など。

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人工知能が導入されたら私たちの生活はどうなる?

AIが定型的な仕事を人間より効率よくこなせるようになったら、人々の生活はどうなるのでしょうか。

東京大学大学院 中島秀之教授によると…。

「人工知能化すると、仕事の総合量が半分くらいになり、人の労働時間は減っていくだろう。

人の仕事は『収入のためにどうしてもやらなくてはならない仕事』と『(探求心や創造への欲求などから)やりたくてやっている職業』の二つに分けられるが、『やりたい仕事』だけを選び、『収入のための仕事』はやらなくて良いという選択ができるようになるだろう

『働かざる者食うべからず』という概念はなくなっていくと思う。」

…とのことでした。


本当にそんな都合の良い時代が来るのかと、半信半疑になってしまいますが、中島教授は続けます。

「古代ローマがそんな社会だった。労働は奴隷が行い、市民たちは娯楽と芸術と政治だけをやっていた。」


「奴隷」の部分をAIがやってくれると考えると、それもあながち不可能な話ではないのかもしれません。

生活費や税金は誰が調達する?

働きたい人だけが働く、遊びたい人は遊んで暮らす、となると、生活費や人工知能をはじめとする機械の開発費・メンテナンス、税金などはどこから捻出すれば良いのでしょうか…?

中島教授によると、

「現在は仕事と収入が1:1に対応しているため、仕事がなくなれば収入もなくなるシステムだが、『富の再配分』のシステムがうまく構築されれば、誰もが豊かな暮らしをしていけるようになる。」のだそうです。


今の私には現実味の薄い話に聞こえてしまいますが、本当にAIが何でもこなし、生産性のある(お金を生む)仕事を次々とこなすようになってくれたら、そんな夢のような未来も実現可能なのかもしれません。

人工知能・AIが進化すれば、私たち人間よりも はるかに高い生産性で仕事をこなし、現代の人間より多くのお金を生んでくれるであろう、ということが大前提の架空の話ではありますが、本当に楽園のような未来図ですね。

これからの子供の教育はどうなる?

今の学校教育は基本、大人になった時に自分の力で働いて、自分とその家族を養えるだけのお金を稼ぐ人になることを大前提にプログラムが組まれています。

でも、現在ある職業の半分、もしくはそれ以上が将来無くなってしまうかもしれないとしたら、子供たちの教育はどうなっていくのでしょうか。


これからの時代の教育は、幅広い知識と汎用性の高いスキルを持つゼネラリストを育てる方向に向いていくべきで、また、AIを使いこなせる社会の仕組みのあるべき姿を考えられる人を目指すべき、と中島教授。

壮大すぎて全くついていけませんが、私も長生きしてそんな時代の恩恵を享受してみたいものです。

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参考資料:2017年8月10日放送 『羽鳥慎一モーニングショー』企画『そもそも総研』 

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